ごあいさつ
今般Home pageが全面改訂するに当たり、関係各位に改めてご挨拶申し上げます。
新規抗癌剤の迅速な臨床試験への導入と有効な併用療法の開発を目的として、日本がん臨床試験推進機構(Japanese Cancer Clinical Research Organization:JACCRO)が2003年3月に設立されてから満5年が経過いたしました。この間、会員の皆様、先輩有識者の方々、協賛企業の皆様の絶大なご指導とご支援を頂き、胃、大腸、膵などの消化器癌を中心に9つの臨床試験を実施し、他に肺癌、乳癌で各1、そして本年新たに子宮癌が加わり、合計12の臨床試験を手がけるにいたりました。この中には韓国との大規模共同試験も含まれ、国際的な協調研究も実施しております。また事務局staffも漸次充実し、本来の事務局のほかに分室を設置して支援体制の強化を図っております。これまで本機構に寄せられた関係各位のご協力、ご尽力に深謝する次第です。
本機構では癌の専門病院のみでなく、臨床試験に必ずしも慣れていない第一線の病院にも参加いただいて、臨床試験を実施しております。これは癌専門病院のみからなる研究グループの研究成果は第一線の日常診療において必ずしも再現される保証がないためで、本機構では臨床試験の裾野を広げ、しかも研究の質を低下させないことを目標に、種々の研究支援を展開しております。
まず第一はFLADS systemとよばれるインターネットを介した支援システムを開発いたしました。これは研究実施要綱(プロトコール)に記載された研究手順を忠実にプログラム化し、通常の手順はプロトコールを参照せずに実施することができます。
またFLADS systemの操作や事務的作業の介助要員の育成も行っております。こうして医師、看護師その他のPara-medical staffと協調して、なるべく正確に臨床試験が進捗できるシステムを開発しております。
こうした支援システムは時空を超えて臨床試験を実施できますので、国際共同試験には不可欠であります。
昨年はがん対策基本法が制定されるなど、癌征圧への社会的基盤の整備がようやく端緒についた感がありますが、質の高い、効率的な臨床試験の実施とその成果を収集するには更なる強力な研究支援が必要であり、本機構がこの分野で果たさなければならない課題は山積しております。引き続き、皆様の温かいご支援とご協力をお願いいたします。
日本がん臨床試験推進機構
理事長 高久史麿
